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第16課 調査審判

1. キリストが来られる時、私たちは何を与えられますか

「人の子は父の栄光のうちに、御使たちを従えて来るが、その時には、実際のおこないに応じて、それぞれに報いるであろう。」マタイ16 : 27

「見よ、わたしはすぐに来る。報いを携えてきて、それぞれのしわざに応じて報いよう。」黙示録22 : 12

2. すべての人々の裁きの基準となるものは何ですか

「また、死んでいた者が、大いなる者も小さき者も共に、御座の前に立っているのが見えた。かずかずの書物が開かれたが、もう一つの書物が開かれた。これはいのちの書であった。死人はそのしわざに応じ、この書物に書かれていることにしたがって、さばかれた。」黙示録20 : 12

3. 聖書の中に「書(ふみ)」がいくつ記されていますか

4. 永遠の生命にあずかる候補者はだれですか

「御子を信じる者は永遠の命をもつ。御子に従わない者は、命にあずかることがないばかりか、神の怒りがその上にとどまるのである。」ヨハネ3 : 36

5. どなたの前で書(ふみ)が調査されるのですか

「わたしが見ていると、もろもろのみ座が設けられて、日の老いたる者が座しておられた。その衣は雪のように白く、頭の毛は混じりもののない羊の毛のようであった。そのみ座は火の炎であり、その車輪は燃える火であった。彼の前から、ひと筋の火の流れが出てきた。彼に仕える者は千々、彼の前にはべる者は万々、審判を行う者はその席に着き、かずかずの書き物が開かれた。」ダニエル7 : 9, 10(注1)

6. どなたが仲保者ですか

「わたしの子たちよ。これらのことを書きおくるのは、あなたがたが罪を犯さないようになるためである。もし、罪を犯す者があれば、父のみもとには、わたしたちのために助け主、すなわち、義なるイエス・キリストがおられる。」ヨハネ第一2 : 1

7. 私たちは皆どんな規準でさばかれますか

「だから自由の律法によってさばかるべき者らしく語り、かつ行いなさい。」ヤコブ2 : 12

8. 自由の律法とはどの律法ですか

「たとえば、『姦淫するな』と言われたかたは、また『殺すな』とも仰せになった。そこで、たとい姦淫はしなくても、人殺しをすれば、律法の違反者になったことになる。」ヤコブ2 : 11

9. どのような人々が最初に裁かれますか

「さばきが神の家から始められる時がきた。それが、わたしたちからまず始められるとしたら、神の福音に従わない人々の行く末は、どんなであろうか。」ペテロ第一4 : 17

10. クリスチャン生活を始めたものは、みな救われるでしょうか

「しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。」マタイ24 : 13

「もし最初の確信を、最後までしっかりと持ち続けるならば、わたしたちはキリストにあずかる者となるのである。」ヘブル3 : 14

11. 覚えの書の記録に、勝利しなかったことが記されていたなら、その人の運命はどうなりますか

「しかし義人がもしその義を離れて悪を行い、悪人のなすもろもろの憎むべき事を行うならば、生きるであろうか。彼が行ったもろもろの正しい事は覚えられない。彼はその犯したとがと、その犯した罪とのために死ぬ。」エゼキエル18 : 24

「人の子よ、あなたの民の人々に言え、義人の義は、彼が罪を犯す時には、彼を救わない。悪人の悪は、彼がその悪を離れる時、その悪のために倒れることはない。義人は彼が罪を犯す時、その義のために生きることはできない。わたしが義人に、彼は必ず生きると言っても、もし彼が自分の義をたのんで、罪を犯すなら、彼のすべての義は覚えられない。彼はみずから犯した罪のために死ぬ。」エゼキエル33 : 12, 13

12. 生命の書に記されていたその名前はどうなりますか

「主はモーセに言われた、『すべてわたしに罪を犯した者は、これをわたしのふみから消し去るであろう』。」出エジプト32 : 33

「彼らをいのちの書から消し去って、義人のうちに記録されることのないようにしてください。」詩篇69 : 28

「勝利を得る者は、このように白い衣を着せられるのである。わたしは、その名をいのちの書から消すようなことを、決してしない。また、わたしの父と御使たちの前で、その名を言いあらわそう。」黙示録3 : 5

13. こうしたことが起こった場合、イエスはどうなさるでしょうか

「しかし、人の前でわたしを拒む者を、わたしも天にいますわたしの父の前で拒むであろう。」マタイ10 : 33

14. 最後まで忠実だったことが記録されていたなら、イエスはどうなさるでしょうか

「だから人の前でわたしを受けいれる者を、わたしもまた、天にいますわたしの父の前で受けいれるであろう。」マタイ10 : 32

15. 生命の書に記された名前はどうされますか

「勝利を得る者は、このように白い衣を着せられるのである。わたしは、その名をいのちの書から消すようなことを、決してしない。また、わたしの父と御使たちの前で、その名を言いあらわそう。」黙示録3 : 5

16. 何が消されますか

「だから、自分の罪をぬぐい去っていただくために、悔い改めて本心に立ちかえりなさい。」使徒行伝3 : 19

17. どれだけの人が罪を犯しましたか

「すなわち、すべての人は罪を犯したため、神の栄光を受けられなくなっており。」ローマ3 : 23

18. 罪人が死の運命から逃れ得る唯一の方法は何ですか

「もし、わたしたちが自分の罪を告白するならば、神は真実で正しいかたであるから、その罪をゆるし、すべての不義からわたしたちをきよめて下さる。」ヨハネ第一1 : 9

「神の受けられるいけにえは砕けた魂です。神よあなたは砕けた悔いた心をかろしめられません。」詩篇51 : 17(詩篇130 : 3, 4)

19. この厳粛なさばきを考えるとき、私たちは何をしなければならないでしょうか

「事の帰する所は、すべて言われた。すなわち、神を恐れ、その命令を守れ。これはすべての人の本分である。神はすべてのわざ、ならびにすべての隠れた事を善悪ともにさばかれるからである。」伝道の書12 : 13, 14(注2)

注釈

【注1】
このさばきが行われている間、死んだ義人や悪人は墓の中にいますが、彼ら一人びとりの生涯の記録は天の書に記録されていますので、その品性や行為はよく知られています。キリストは、彼を仲保者に選んだ人のためにそこにおいでになり(ヨハネ第一2 : 1)、ご自身の血をお示しになって、その人たちの罪を記録の書から消し去るように訴えられます。さばきの場が神のみ座のある天にあり、キリストご自身もそこにおいでになります。したがって、さばきも当然、天で行われるわけです。どの人もその生涯の記録に従ってさばかれ、自分自身の行った行為の責任を負わなければなりません。この働きによって死人のさばきが永久に決定されるばかりでなく、生きている者の恩恵期もこの時に閉じられます。そのあとで、キリストは彼に忠実だった人々を天に連れて行くためにおいでになります。

【注2】
聖書にはさばきの三つの面が述べられています。再臨の直前に行われる調査審判と、再臨直後の千年期にキリストと聖徒が失われた世界と悪天使をさばくさばきと、千年期の終わりの執行審判、すなわち悪人の滅亡の三つです。調査審判は再臨の時よみがえりにあずかるにふさわしい人と、最後のラッパの音がなる時またたく間に栄化されるにふさわしい生きている人を定めるために、キリストがおいでになる前に天で行われます。それは、キリスト再臨から死んだ義人がよみがえるまでの間に、こうした働きをする時間がないからです。悪人の執行審判は、聖徒によって千年の間行われる悪人のさばきの後に起るのです。(黙示録20 : 4, 5、コリント第一6 : 1-3)黙示録14 : 16, 17の天使の使命を通して世に布告されているさばきの調査審判です。

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