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第12課 悪人の運命

1. 罪の値は何ですか

「罪の支払う報酬は死である。しかし神の賜物は、わたしたちの主キリスト・イエスにおける永遠のいのちである。」ローマ6 : 23

2. 個人個人はどのように裁かれますか

「また見ていると、大きな白い御座があり、そこにいますかたがあった。天も地も御顔の前から逃げ去って、あとかたもなくなった。また、死んでいた者が、大いなる者も小さき者も共に、御座の前に立っているのが見えた。かずかずの書物が開かれたが、もう一つの書物が開かれた。これはいのちの書であった。死人はそのしわざに応じ、この書物に書かれていることにしたがって、さばかれた。海はその中にいる死人を出し、死も黄泉もその中にいる死人を出し、そして、おのおのそのしわざに応じて、さばきを受けた。」黙示録20 : 11-13

「なぜなら、わたしたちは皆、キリストのさばきの座の前にあらわれ、善であれ悪であれ、自分の行ったことに応じて、それぞれ報いを受けねばならないからである。」コリント第二5 : 10

3. 最後に、神はどんな方法で罪を滅ぼしますか

「しかし、主の日は盗人のように襲って来る。その日には、天は大音響をたてて消え去り、天体は焼けてくずれ、地とその上に造り出されたものも、みな焼きつくされるであろう。」ペテロ第二3 : 10

「だから、毒麦が集められて火で焼かれるように、世の終りにもそのとおりになるであろう。人の子はその使たちをつかわし、つまずきとなるものと不法を行う者とを、ことごとく御国からとり集めて、炉の火に投げ入れさせるであろう。そこでは泣き叫んだり、歯がみをしたりするであろう。」マタイ13 : 40-42

4. それはいつ行われますか

「主は悪しき者の上に炭火と硫黄とを降らせられる。燃える風は彼らがその杯にうくべきものである。」詩篇11 : 6

「彼らは地上の広い所に上ってきて、聖徒たちの陣営と愛されていた都とを包囲した。すると、天から火が下ってきて、彼らを焼き尽した。…このいのちの書に名がしるされていない者はみな、火の池に投げ込まれた。」黙示録20 : 9, 15

5. 罪と罪人は、どのように徹底的に滅ぼされますか

「万軍の主は言われる、見よ、炉のように燃える日が来る。その時すべて高ぶる者と、悪を行う者とは、わらのようになる。その来る日は、彼らを焼き尽して、根も枝も残さない。…また、あなたがたは悪人を踏みつけ、わたしが事を行う日に、彼らはあなたがたの足の裏の下にあって、灰のようになると、万軍の主は言われる。」マラキ4 : 1, 3

「悪しき者はただしばらくで、うせ去る。あなたは彼の所をつぶさに尋ねても彼はいない。…しかし、悪しき者は滅び、主の敵は牧場の栄えの枯れるように消え、煙のように消えうせる。」詩篇37 : 10, 20

「あなたがたは主に対して何を計るか。彼はその敵に二度としかえしをする必要がないように敵を全く滅ぼされる。彼らは結びからまったいばらのように、かわいた刈り株のように、焼き尽される。」ナホム1 : 9, 10(注1)

6. サタンはどうなりますか

「あなたは不正な交易をして犯した多くの罪によってあなたの聖所を汚したゆえ、わたしはあなたの中から火を出してあなたを焼き、あなたを見るすべての者の前であなたを地の上の灰とした。もろもろの民のうちであなたを知る者は皆あなたについて驚く。あなたは恐るべき終りを遂げ、永遠にうせはてる。」エゼキエル28 : 18, 19

「最後の敵として滅ぼされるのが、死である。」コリント第一15 : 26

「それから、死も黄泉も火の池に投げ込まれた。この火の池が第二の死である。」黙示録20 : 14

7. 悪人を滅ぼす火は、他に何を焼き尽くしますか

「しかし、主の日は盗人のように襲って来る。その日には、天は大音響をたてて消え去り、天体は焼けてくずれ、地とその上に造り出されたものも、みな焼きつくされるであろう。」ペテロ第二3 : 10(注2)

8. 悪人が滅ぼされる時、その苦しみに程度の差がありますか

「主人のこころを知っていながら、それに従って用意もせず勤めもしなかった僕は、多くむち打たれるであろう。しかし、知らずに打たれるようなことをした者は、打たれ方が少ないだろう。多く与えられた者からは多く求められ、多く任せられた者からは更に多く要求されるのである。」ルカ12 : 47, 48

「見よ、わたしはすぐに来る。報いを携えてきて、それぞれのしわざに応じて報いよう。」黙示録22 : 12

9. 義人も悪人もどこで報いを受けますか

「もし正しい者がこの世で罰せられるならば、悪しき者と罪びととは、なおさらである。」箴言11 : 31

「主を待ち望め、その道を守れ。そうすれば、主はあなたを上げて、国を継がせられる。あなたは悪しき者の断ち滅ぼされるのを見るであろう。」詩篇37 : 34

注釈

【注1】
悪人は燃えて煙となり灰となって、完全に滅ぼされてしまいます。彼らは罪と手を切らなかったために、生命と永遠に存在する特権を失い、死と滅びの道を選んだのです。彼らは彼ら自身が行った選択を通して無価値な者であることを表明しました。そのために、もみがらや、いばらやとげなどにたとえられています。彼らの滅亡は結果においては何の損失にもなりません。彼らは自ら永遠の生命を得る機会を失ってしまったのです。彼らの恩恵期の用い方は、彼らがそれにふさわしくないことを立証しています。彼らが滅ぼされることは、実に神の愛と憐れみの行為によるものです。なぜなら、彼らの生命を永続させることは、罪と悲しみ、苦しみと悲惨を永続させるにすぎないからです。罰は恐るべきものでありますが、結果としては、価値あるもの―救う価値のあるものは何一つとして失われません。罪に関する実験は終わり、聖なる幸福な人々が地上を満たすという神の最初の計画が実行されるようになるのです。(ペテロ第二3 : 13)

【注2】
この火は、その為す働きの性質から「永遠」の火と呼ばれています。消すことができないからでなく、その働きが終わらなければ消えないために、「消えぬ火」と呼ばれているのと同じわけです。それと同じように、消すことができないために、英語で「unquenchable」(消すことができない)と言われています。つまりその火の働きが終わったら、自然に消えるのですが、それまでは消すことができないのです。

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