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第26課 神の印と獣の刻印

1. 神は、信じる者にどんな印を押されますか

「しかし、神のゆるがない土台はすえられていて、それに次の句が証印として、しるされている。『主は自分の者たちを知る』。また『主の名を呼ぶ者は、すべて不義から離れよ』。」テモテ第二2 : 19

「ここにイスラエルの神の栄光がその座しているケルビムから立ちあがって、宮の敷居にまで至った。そして主は、亜麻布を着て、その腰に物を書く墨つぼをつけている者を呼び、彼に言われた、『町の中、エルサレムの中をめぐり、その中で行われているすべての憎むべきことに対して嘆き悲しむ人々の額にしるしをつけよ』。」エゼキエル9 : 3, 4

2. この印は黙示録では何といわれていますか

「なお、わたしが見ていると、見よ、小羊がシオンの山に立って「た。また、十四万四千の人々が小羊と共におり、その額に小羊の名とその父の名とが書かれていた。」黙示録14 : 1

「のろわるべきものは、もはや何ひとつない。神と小羊との御座は都の中にあり、その僕たちは彼を礼拝し、御顔を仰ぎ見るのである。彼らの額には、御名がしるされている。」黙示録22 : 3, 4

名前は品性を意味します。

3. 印する働きを始めなさいという命令は、いつ与えられますか

「この後、わたしは四人の御使が地の四すみに立っているのを見た。彼らは地の四方の風をひき止めて、地にも海にもすべての木にも、吹きつけないようにしていた。また、もうひとりの御使が、生ける神の印を持って、日の出る方から上って来るのを見た。彼は地と海とをそこなう権威を授かっている四人の御使にむかって、大声で叫んで言った、『わたしたちの神の僕らの額に、わたしたちが印をおしてしまうまでは、地と海と木とをそこなってはならない』。」黙示録7 : 1-3

「ほかの第三の御使が彼らに続いてきて、大声で言った、『おおよそ、獣とその像とを拝み、額や手に刻印を受ける者は、神の怒りの杯に混ぜものなしに盛られた、神の激しい怒りのぶどう酒を飲み、聖なる御使たちと小羊との前で、火と硫黄とで苦しめられる。その苦しみの煙は世々限りなく立ちのぼり、そして、獣とその像とを拝む者、また、だれでもその名の刻印を受けている者は、昼も夜も休みが得られない。ここに、神の戒めを守り、イエスを信じる信仰を持ちつづける聖徒の忍耐がある』。またわたしは、天からの声がこう言うのを聞いた、『書きしるせ、「今から後、主にあって死ぬ死人はさいわいである」』。御霊も言う、『しかり、彼らはその労苦を解かれて休み、そのわざは彼らについていく』。また見ていると、見よ、白い雲があって、その雲の上に人の子のような者が座しており、頭には金の冠をいただき、手には鋭いかまを持っていた。」黙示録14 : 9-14

神の民は、どのように印されますか。

「神の聖霊を悲しませてはいけない。あなたがたは、あがないの日のために、聖霊の証印を受けたのである。」エペソ4 : 30

4. 神の印は何ですか

「わが安息日を聖別せよ。これはわたしとあなたがたとの間のしるしとなって、主なるわたしがあなたがたの神であることを、あなたがたに知らせるためである。」エゼキエル20 : 20

「あなたはイスラエルの人々に言いなさい、『あなたがたは必ずわたしの安息日を守らなければならない。これはわたしとあなたがたとの間の、代々にわたるしるしであって、わたしがあなたがたを聖別する主であることを、知らせるためのものである。…これは永遠にわたしとイスラエルの人々との間のしるしである。それは主が六日のあいだに天地を造り、七日目に休み、かつ、いこわれたからである』。」出エジプト31 : 13, 17
(しるしと印とは同じ意味です。ローマ4 : 11参照)

5. 安息日は何の記念ですか

創造(出エジプト20 : 8-11)

あがない(エゼキエル20 : 12、エペソ2 : 10、詩篇51 : 10)

6. 公式の印の三つの重要な部分は何ですか

1.律法を与えた者の名前

2.肩書き

3.その支配下にある領土

7. 神の印はどこに見出されますか

「安息日を覚えて、これを聖とせよ。六日のあいだ働いてあなたのすべてのわざをせよ。七日目はあなたの神、主の安息であるから、なんのわざをもしてはならない。あなたもあなたのむすこ、娘、しもべ、はしため、家畜、またあなたの門のうちにいる他国の人もそうである。主は六日のうちに、天と地と海と、その中のすべてのものを造って、七日目に休まれたからである。それで主は安息日を祝福して聖とされた。」出エジプト20 : 8-11(注参照)

8. 近い将来、全世界の人々にどのような恐ろしいことが強制されますか

「また、小さき者にも、大いなる者にも、富める者にも、貧しき者にも、自由人にも、奴隷にも、すべての人々に、その右の手あるいは額に刻印を押させ、この刻印のない者はみな、物を買うことも売ることもできないようにした。この刻印は、その獣の名、または、その名の数字のことである。」黙示録13 : 16, 17

9. 獣とは何を表していますか

黙示録13:1-7によると「龍」―すなわち、第一義的にはサタン、第二義的には多神教ローマから「自分の力と位と大いなる権威と」を与えられた獣、権力―すなわちローマ法王教を表しています。(黙示録13:2)

10. 獣の刻印とは何ですか

偽造した神の印。神の印(しるし)は安息日(エゼキエル20:12)
獣―ローマ法王教の権威のしるし。

ペーテル・ガイエルマンの「カトリック教理問答」より
問:どの日が安息日ですか。

答:土曜日が安息日です。

問:それでは何故私たちは土曜日の代わりに日曜を守るのですか。

答: 私たちが土曜日の代わりに日曜日を守るのは、カトリック教会が、ラオデキヤ会議(336年)においてその尊厳を土曜日から日曜日にうつしたからです。

ステファン・キーナ湯・A「教理問答」より

問:神のお定めになる祭日を制定する権威が教会にあることを証明する他の方法がありますか。

答:このような権威が教会になかったならば、現代のすべての宗教家が同意している、第七日安息日を守る代わりに一週の初めの日である日曜日を守るという、聖書的には何の権威もない変更をなし得るはずがありません。

(注1ー3)

11. 獣の数字とは何ですか

「獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は666である。」黙示録13:18

法王の称号の一つにラテン語で「VICARIUS FILII DEI」(ヴァイカリウス フィリ デイ)というのがある。意味は、「神の子の代表者」である。ラテン語は数字として用いられているが、それを数字に算定すると666になる。

12. どれだけの人がこの獣を拝みますか

「そして彼は、聖徒に戦いをいどんでこれに勝つことを許され、さらに、すべての部族、民族、国語、国民を支配する権威を与えられた。地に住む者で、ほふられた小羊のいのちの書に、その名を世の初めからしるされていない者はみな、この獣を拝むであろう。」黙示録13 : 7, 8

13. その最後の運命はどうなりますか

「ほかの第三の御使が彼らに続いてきて、大声で言った、『おおよそ、獣とその像とを拝み、額や手に刻印を受ける者は、神の怒りの杯に混ぜものなしに盛られた、神の激しい怒りのぶどう酒を飲み、聖なる御使たちと小羊との前で、火と硫黄とで苦しめられる。その苦しみの煙は世々限りなく立ちのぼり、そして、獣とその像とを拝む者、また、だれでもその名の刻印を受けている者は、昼も夜も休みが得られない』。」黙示録14 : 9-11

「それから、大きな声が聖所から出て、七人の御使にむかい、『さあ行って、神の激しい怒りの七つの鉢を、地に傾けよ』と言うのを聞いた。そして、第一の者が出て行って、その鉢を地に傾けた。すると、獣の刻印を持つ人々と、その像を拝む人々とのからだに、ひどい悪性のでき物ができた。第五の者が、その鉢を獣の座に傾けた。すると、獣の国は暗くなり、人々は苦痛のあまり舌をかみ、その苦痛とでき物とのゆえに、天の神をのろった。そして、自分の行いを悔い改めなかった。」黙示録16 : 1, 2, 10, 11

14. 神の民はどんな経験をしますか

「龍は、女に対して怒りを発し、女の残りの子ら、すなわち、神の戒めを守り、イエスのあかしを持っている者たちに対して、戦いをいどむために、出て行った。」黙示録12 : 17

「ここに、神の戒めを守り、イエスを信じる信仰を持ちつづける聖徒の忍耐がある。」黙示録14 : 12

「またわたしは、天に大いなる驚くべきほかのしるしを見た。七人の御使が、最後の七つの災害を携えていた。これらの災害で神の激しい怒りがその頂点に達するのである。『またわたしは、火のまじったガラスの海のようなものを見た。そして、このガラスの海のそばに、獣とその像とその名の数字とにうち勝った人々が、神の立琴を手にして立っているのを見た。彼らは、神の僕モーセの歌と小羊の歌とを歌って言った、「全能者にして主なる神よ。あなたのみわざは、大いなる、また驚くべきものであります。万民の王よ、あなたの道は正しく、かつ真実であります』。」黙示録15 : 1-3

「いのちの木にあずかる特権を与えられ、また門をとおって都にはいるために、神の戒めを行う者たちは、さいわいである。」黙示録22 : 14(欽定訳)

15. 神は服従をかたく誓った人々に、どんな慰めの保証をお与えになっていますか

「恐れてはならない、わたしはあなたと共にいる。驚いてはならない、わたしはあなたの神である。わたしはあなたを強くし、あなたを助け、わが勝利の右の手をもって、あなたをささえる。あなたの神、主なるわたしはあなたの右の手をとってあなたに言う、『恐れてはならない、わたしはあなたを助ける』。」イザヤ41 : 10, 13

「人の歩みは主によって定められる。主はその行く道を喜ばれる。たといその人が倒れても、全く打ち伏せられることはない、主がその手を助けささえられるからである。わたしは、むかし年若かった時も、年老いた今も、正しい人が捨てられ、あるいはその子孫が食物を請いあるくのを見たことがない。」詩篇37 : 23-25

「その心には神のおきてがあり、その歩みはすべることがない。悪しき者は正しい人をうかがい、これを殺そうとはかる。主は正しい人を悪しき者の手にゆだねられない、またさばかれる時、これを罪に定められることはない。主を待ち望め、その道を守れ。そうすれば、主はあなたを上げて、国を継がせられる。あなたは悪しき者の断ち滅ぼされるのを見るであろう。」詩篇37 : 31-34

注釈

【注1】
「彼ら(カトリック教会)は、十戒の戒めに反して安息日が主の日、すなわち日曜日に変更されたことを主張したことは明らかである。安息日を変更した行為ほど、誇りにされている行為も他にない。戒めの一つを廃止したから、彼らは、教会の権威と権力は絶大なものであると公言している」Augsburg Confession, art. XXV・.

【注2】
「創世記から黙示録の終わりまで読んでも、日曜日を聖別したという聖句は発見されない。聖書には我々のかつて聖別したことのない土曜日の厳守が命じられている」Cardinal Gibbons, The Faithof Our Fathers, p.111.

【注3】
「日曜日はカトリックの制度である。その日を守れという主張は、カトリックの立場からでなければ擁護できない。…聖書の初めから終わりまで、公の礼拝日が週の最後の日から最初の日に変えられたことを理由づける聖句はただ一つすら見出すことができない」Catholic Press, Aug. 25, 1900.

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